フランスに既に何度か手伝いにきてくれている母が、ふと言った一言。「フランスは個人が日本よりもっと自由に生きられるけど、自己責任も同時に重いのね。」お母さんの鋭い観察力に脱帽。まさにそのとおりだなーと思った。日本に行くと全てが丁寧に説明され、いろんなことが完璧に用意されている。たまにその過剰さから、子供扱いされているような気がしてしてついイライラしてしまうこともあるが、なんといっても便利であるし、利用者の気持ち(主に健常者が対象であるが… ベビーカーを押している人や障害のある人に対する配慮はあんまり…)に立っていろんなシステムが作られている。でもその「便利」の行き過ぎが個々人の責任をうやむやにすることになっていないだろうか。何かあったときは個人の責任ではなく、学校の責任、会社の責任、団体の責任になり、個人が責任を負わされることは少ない社会かもしれない。それと同時に(その代償として?)日本では常に「世間の目」や「常識」から束縛され、個人の自由が押さえられているような感覚を憶える。ちゃんとルールに従って、皆と同じように振舞ってさえいれば、誰かが何かが守ってくれる、そんな考えがないだろうか。それに反してフランスではそういった「世間の常識」は最小限に抑えられ、個人がもっと自由に生きられる環境があるが、それと同時に何でも自分で考えて行動を起こさないと何のサービスも必要な情報も物も手に入らない。良いことも悪いことも個人の自己責任にかかっている。はたから観ると、社会からの「常識」の押さえつけが少なく、個人が自由にのびのびと生きれていい気もするが、実際は何でも自分で切り盛りしていけるような独立心が強くないと厳しい世界でもある。何でも自分から求めないと、いつも損をしているような気分になってしまう。相手からは提案してくれることは少ないからだ。自分で調べて質問をしないと、相手から自発的に情報は教えてくれない。どっちがいいかは個人の好みだけど、私個人の正直な気持ちとしてはフランスと日本を足して2で割ったくらいが丁度いいなーと思っている。でもどっちかを選ばなければならないとすれば、フランスの自由アンド自己責任の生活を選ぶかなー…...