2年ぶりの日本
2年ぶりに出張で日本へ帰国。早速、東北の石巻市に来ている。寒い!でもやはり食からの内部被ばくは怖い。実家にいても、一緒に仕事をさせてもらっている学生さんにしても、最低限の注意はしているようだが、あまり話にも上らなければ、注意もしていない感じである。石巻には漁港があり、石巻産魚介類専門のレストランなどがあるが、私はどうしても怖くて行けない。だって、広島原爆の162倍(?)の放射能が海と空気に流れ出しているのに、石巻近郊の海の魚介類に影響があるわけないはずがない。まず政府は食品に含む放射能の安全基準を他の先進国に比べて20~30倍に引き上げ、検査自体もままならないと来ている。そんな状態では誰も何も信用できない。信用できるのは自分だけである。もちろん全てを避けることはできないけど、明らかに汚染がされていると想定される食品は絶対避けた方がいい。日本が、日本の素晴らしい食文化が福島原発によって、破壊されたようで表現できないような悲しさにつつまれる。こんなことを起こした東電と政府の責任は大きい。原子力発電は国の防衛の問題に近い。そのかじ取りを誤ったこの政府に原発を継続する能力も足りなければ心構えも足りない。そして事故後の対応の悪さ、特に国民の健康を守ろうとする意志がほとんど見れないところには絶句する。第2の福島事故は大地震の起こりえる日本では絶対あり得る。原発は時間をかけてでも、日本の将来を本気で考えたら絶対止めないと。福島事故の除染作業にかかるお金で、いくら日本の再生可能エネルギー技術開発ができるか......