パリ冬景色
パリに大寒波がやってきて早一週間。おとといは大雪となった。家を一歩でるとそこは銀世界。まるでスキー場にきたよう。雪や嵐は大好きな私。わくわくしながらエリカ先生を保育所まで送り届け、こんこんと降る雪の中を一人家路に着く。パリの雪景色はやはりロマンチック。道の両側に植えてある背の高ーい黒い裸の木に真っ白な雪が積もり、パリ独特な白い壁の建物と雪が一体化して、絵画のよう。そんな風景にうっとりしていたのもつかの間、現実的な問題を思い出した。その日は夕方5時半にエリカをリハビリ療法士のところに連れて行く日… ガーン、この大雪の中で車運転?!げーっ!!というのもそのリハビリ療法士の場所は家から遠く、バスも乗り換えなければならないので、氷点下の中では車を使うのが一番楽なのである… 私の運転能力で雪に対応できるだろうか??かなーり不安になった私。一気にうっとり気分は消えうせ、ドヨーンとした気分になってきた。いやだなー、でも車に乗らないともっと大変。よしっ、と自分に気合を入れて車に乗り込み地下駐車場から車を出した瞬間に、「ボン!」と鈍い音がした。「えっ」と思って後ろを見ると、駐車場出口すれすれに留まっていた車をこすったらしい。ゲーッ!ただでさえ気持ちがあせっているのに、こんな時にかぎってなんてこと~!!もう頭がくらくらしてきた。車をすぐ出て、相手の車に近づくと若いお姉ちゃんがこすられた場所をチェックしている。恐る恐る「すみません、私こすりました?」と言うと、「ええ、でもちょっとだけだから大丈夫よ。」「えっほんとですか?」「うん、大丈夫。気にしないで。」ラッキー、パリにも天使っているんだ~!と超ありがたい気持ちになり、たっぷりお礼を述べて自分の車に戻る。ほっとしたのもつかの間、きゃーリハビリ療法士の予約時間に間に合わない~!!気分を取り直し運転に集中。大雪の中を走り出すとふっと子供の頃を思い出した。小さいとき毎年冬は新潟のおばさんの家で過ごした私。お父さんがマイクロバスを夜運転して、私と妹は平らにした後部座席で遊び、疲れたら毛布を包まって眠り、朝起きるとおばさんの家に着いていた。高速がまだ通っていなかった当時は着くまでに8時間くらいかかったのを憶えている。妹と毛布に包まって遊びのがとても楽しかったし、走る間窓から見える銀世界、こんこんと振り続ける雪も記憶の中に強烈に残っている。大雪のパリをエリカと車で走っているとそんな子供の頃の思い出がフラッシュバックのように頭に浮かんできた。なんか人生って不思議。エリカも自分が大人になったときに、今日の大雪の中車から見た風景など思い出すこともあるのだろうか。
Publicité