好きな本
私と本のおつきあいは、別れたりまたすぐ一緒になったりするカップルみたいである。子供の頃はお母さんがベッドで読んでくれるおとぎ話が大好きだった。日本の昔話も大好きだった(特にやさしい鬼が出てくる話)。いくつかのお話は完全に頭に記憶していたし、その本に描かれていた絵も頭の中に焼きついていた。おとぎ話の夢もたくさん見たし、まさに「夢見る」女の子だった気がする。いまでも子供向けの映画が大好きなのはそんな子供時代を過ごした時期が忘れられないのかもしれない。ちなみに宮崎駿の世界は今でも大好きである(特に「トトロ」と「千と千尋の神隠し」)。中学時代には友達があまりできなかったので(当時流行っていた「光ゲンジ」が嫌いだったため、友達ができなかった。本当の話!!)、放課後は図書館で本を読んで過ごしたのをよく憶えている。よく読んでいたのは江戸川乱歩のミステリー小説。よく何巻も読んだなー。夕方になって一人で家に帰るとき、話を思い出してちょっと怖かったのを憶えている。でもなぜか今はミステリー小説は好きではない。だからアガタ・クリスティーは今まで一度も読んだこともない。そして高校に行ってからは友達が出来てとても楽しかったのと、受験勉強で読書とはしばらくお別れした。大学に入ってからも仕事を始めてからも本からは別れたままだった。それが今の連れと7年前に出会ってからまた本と再会したのである。連れは本が大好きである。彼の兄弟全員も本大好き民族。彼の夢は床から壁まである本棚を買って、好きな本をびっちり並べることである(笑)。読書のありがたさを改めて実感させてくれた彼に今でも感謝している。それに彼の選ぶ本はとても趣味がいい(というか私の好きなタイプの本である)。彼に紹介されて私も大ファンになった本や著者たちを少し紹介したい。Boris Vian「L'Ecume des Jours」(ボリス・ヴィアン著「日々の泡」)、Milan Kundera「Unbearable Lightness of Being」(ミラン・クンデラ著「存在の耐えられない軽さ」、Charles Bukowski「Tales of Ordinary Madness」(チャールズ・ブコスキー著「ありきたりの狂気の物語」)など。その他にもJohn Fante「West of Rome」、Paul Auster「Music of Chance」などなど。全部私も好きになったわけではないけど、彼に紹介された本はほとんど気に入った。最近出産祝いに(なぜか?)もらった本がとても気に入っている。皆さんにも是非紹介したい。Jonathan Safran Foer 「Extremely Loud & Incredibly Close」である。英語が話せる方は是非英語の原本で読んで欲しい。表面上はとても愉快でファンキーなのだが、奥には重くて暗い世界があってそのバランスがまたたまらない。素晴らしい作家だと思う。ファンキーで思い出したのだが、私はファンキーな小説や作家も大好きである。それとか私を想像の別世界に深く連れて行ってくれる小説が大好きである。だから日本の作家では村上春樹の大ファン!とくに「ノルウェーの森」と「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が特にお気に入り。阿部公房「砂の女」もかなり気に入った。あと自己破壊的で暗いのも好きなので、太宰治の「人間失格」、これは何度読んでもいい!次回の挑戦はドフトエフスキーの「カラマーゾフ兄弟」を読んでみたいと思っている。これがまた長い小説で、読み始めるのにはかなり勇気がいる。それか最近亡くなったアレクサンドル・ソルジェニーツィンの「ガン病棟」も挑戦してみたいなー。しばらくはロシア文学が私の中で盛り上がりそうである;-)