赤ちゃんと痛みよ、こんにちは!
しばらくブログを更新していなくて、ごめんなさい。そうなのです、とうとう絵理花ちゃんをこの世に迎えました!8月3日(日)の夜9時20分に、無事3,450g、51cmで産まれました(けっこう大きな赤ちゃんでしょ?)。日本で言われた予定日より1週間早く、フランスで言われた予定日よりも2週間早かったのです。一番最初に絵理花ちゃんとお腹の上で対面した瞬間は今でも忘れられません。彼女は泣きもせず、つぶらな瞳で静かに私の目をじっと見つめて、お互いに観察し合った、という感じ。私のお腹の上にいる絵理花ちゃんはお腹の中にいたときとまったく感触で、とても不思議な感じがしました。初めて会った気が全然しなくて、顔は私の赤ちゃんのときにそっくりだったので、「うわ、私から私(まるで‘mini-me’)が産まれてきた!」と少しびびったけど(笑)
お産自体はものすごいマッハのスピードで進んで終わりました。お産の2日前に羊水がごく少量もれ始めたので、一応病院に検査してもらうために来院(陣痛もなかったのです)。そしたらすぐ破水して5時間後には絵理花ちゃんが誕生!それに無痛分娩だったので、想像していたお産とはまったく違って気が抜けてしまいました。無痛分娩とは腰以下の下半身にだけ麻酔をかけて行なう分娩で、英語ではEpidural、フランス語ではPeriduraleと言います。子宮口が4cmくらい開いてから行なわれるのでそれまでの陣痛の痛みは味わうけど、一度麻酔をかけられるとそれまでの痛みが嘘のように消え、子宮口が最大に開くまでの間、しーんとした分娩室で私は連れとのんびりとその日の天気やニュースについて話してました(!)。ただ私の場合は帝王切開になるかもしれなかったので、とても強い麻酔をかけられ両足の感覚も全くなかったので、「はい、いきんで!」と言われてもいったいどうやっていきんでいいのやらわからず、赤ちゃんが出てきたときにもまったく感覚がありませんでした。でも通常の無痛分娩では両足の感覚もあって赤ちゃんが出てくる感覚もあるそうです。なので、私の場合は「えっ、もう赤ちゃん出たの?」というのが一番最初の感想(笑)。いやー、痛みが苦手な私としては、ありがたい無痛分娩体験でした。私は麻酔なしには産めそうもないなー…
と、お産自体は痛みとあまり向き合うことなしに済んだのですが、その後が大変!皆さん、お産後の女性の身体の状態ってほんとボロボロ!ですよ、ボロボロ!あちこちから出血し、あちこちが痛く、その上生まれたばかりの無力な(に見える)赤ちゃんの世話が容赦なく24時間100%のしかかってくる… なんか逃げ場のない孤独な小さな部屋に閉じ込められた感じ(牢屋じゃないって?)。いや、こんなこと書くと冷たい母親と思われるかもしれないけど、私の最初の正直な感想… それはフランスの産院のシステムにあるかもしれない。日本の病院で赤ちゃんを産むと(少なくても妹が産んだ群馬の病院では)、赤ちゃんは一同に乳児室に集められてナースによって管理され、母親は授乳ごとに招集されて赤ちゃんに「会いに行く」という感じ?。このシステムのいい所はお産で疲れた母親は別室で休めること。また授乳教室など母親を対象にしたアクティビティがプログラムされていて、他のお母さんと知り合いになることができること。でもフランスでは産んだその日から個室で赤ちゃんと2人きりにされる。もちろん赤ちゃんと一緒にいるのは嬉しいのだけど、全く慣れていないオムツ変えや授乳をヘルプなしに1人でこなしていかなければならない。もちろん保健師さんや助産師さんはいるのだけど、自分から質問しに行ったりヘルプをお願いしないと、自主的には来てくれない。いい意味でも悪い意味でも「ほっとかれる」感じ。ラッキーにも妹の子供のオムツを替えたり、お風呂入れたりしたことがあったため全くのNo Ideaではなかったが、それでも生まれたばかりの新生児をまったくのガイダンスなしに夜一人きりにされるのは、心も身体も休まらなかった。それに個室なため他のお母さんと知り合いになるきっかけもなく、本当に一人ぽっちに感じてしまった。もちろん昼間は連れが来てくれたが、たまたまその病院は連れが泊まることは禁止されていたため、夜がつらかった。それにフランスはお産後病院に4,5日滞在するのが普通。アメリカなどでは2,3日と聞いたので、この「ほっとかれた」状態だったらもっと早く退院したかった、というのが正直な気持ち。私はこのお産後のフランスのシステムは本当に嫌だった。フランス人のママ友達にも聞いてみたが皆同じような意見だった。ほっとかれるならとっとと退院させて欲しいし、4,5日入院させるなら日本みたいにもっとガイダンスをつけてくれたり、母親同士の活動などを入れて欲しかった。
やはりいろんな国のシステムを比べるといいところと悪いところが同じくらいあるものだなぁとつくづく感じた。でもとりあえず大きな問題なくお産が済んで本当によかった。1ヶ月たった今も身体は本調子じゃないけど、あの大きなお腹を抱えていないだけでもまったく違う世界にいる感じ。でもいまだに少し膨らんでいるお腹を見つめると、妊娠していた頃が懐かしくノスタルジックな気持ちになる。そして目の前の絵理花を見るとついついお腹にぎゅーっと抱きしめて、お腹にいたときの感覚に浸ってほっとした気分になる。やはり9ヶ月間お腹の中に絵理花がいるのに慣れてしまったので、空っぽになったお腹がなんとなく寂しい。もちろんもとの軽い身体に戻れたのは嬉しいけど、不思議なものだなーと思う。