パリでの妊婦生活と日本の女性がおかれている状況(ちょっと真面目な話題)

Publié le par Jupiterian

フランスで妊婦と話すとよく整体師、キネ、ヨガとマタニティプールの話題になる。キネとはマッサージ師のことで、腰痛持ちの妊婦がよく通っている。ちなみに私も坐骨神経痛持ちなので、整体師とヨガとプールを始めた。日本では妊娠していると整体師もマッサージ師も怖がって何もしてくれないことが多かった。ちなみに坐骨神経痛はフランスでは多くの妊婦が患っていて医者からも他の妊婦からもたくさんのアドバイスをもらったが、日本では医者に聞いても助産師に聞いても原因がわからず、ただ「横になって休んでください。」とか、しまいには「痛みと上手に付き合いましょう。」とかわけのわからないマゾ的なアドバイスをもらっただけだった。どうしてなんだろう?フランスで医者に痛みを説明すると、すぐに「あー坐骨神経痛ですねー。整体師を紹介します。」と言われ、整体を受けた後ヨガを勧められ、ヨガも始めた。痛みはまったく無くなったわけではないけれど、かなり楽になって毎日外を出歩けるようになった。今思うと日本では妊婦の痛みや苦痛を少し軽視しているような気がする。特にお産の無痛分娩に関する考え方を比べてみても明らかである。日本ではお産の痛みを経験することは、当たり前のことで誰でも経験していることで自然分娩の観点からも好ましいことだと思われているのでは。でも他の先進国では無痛分娩は当たり前のことで、多くの女性が選択をしている。安全性に問題がないだけでなく、産後の体の回復が早い点でも勧められている。どうして日本ではあれだけ医療技術が進んでいるのに、女性に関する医療に関しては考え方が遅れているのだろう。無痛分娩だけじゃなくて、避妊ピルの例もその典型だと思う。日本では数年前まで容易に避妊ピルを取ることができなかった。避妊ピルが長い間解禁されなかったことで、多くの妊娠中絶手術が行われる結果になったと思う。中絶手術は女性に身体に多くの負担をかける。避妊ピルが長い間承認されなかった理由は副作用が心配されるから、と聞いたが本当にそうだろうか。フランスに住むと否が応でも日本と比べてしまう。そして思うのは、日本では女性に最大限の選択肢が与えられていないのでは、という疑問である。女性の悩みや苦痛は社会から軽視される傾向が日本にはないだろうか。例を挙げると、夫の浮気に関する考え方や仕事場での子供を持つ女性への考え方など、はっきり言うと日本で女性への目線はとても厳しいと感じる。これは男性から女性への目線だけではなく、特に女性から女性への目線がさらに厳しいような気もする。「私だって苦労したんだから、それくらい当たり前。」とか「私が子供を育てたときはもっと大変だったんだから、甘えるんじゃない。」くらいの雰囲気をたまに感じられる。どうしてなんだろう。「私は大変だったから他の女性には苦しんで欲しくないし、社会を変えることができたら変えたい!」という風潮にならないのはどうしてだろう。「みんなが苦しいのだから、私も苦しいのは当たり前。」じゃなくて、「みんなが苦しいから、変えようよ。」という社会に少しずつなるといいなぁと思う。ユートピアンな私。

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